〜前回の続き〜
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忘れもしない。2020年9月。
私は、期待と緊張で息苦しくなりながら、一人会場へと向かっていました。
人生で初めてカウンセリングに3万3000円という大金を払い、私は根本師匠の元へと向かっていたのです。
数ヶ月前
私は師匠のブログに出会って、毎日色んな記事を読み漁りました。
モラハラのこと、自立系武闘派女子の生態、親子関係のこと、自分軸のこと、自己肯定感のこと、、。
当時の私には全く知らない世界が広がっていて、まるで救いの光を手にしたようでした。
そして読めば読むほど、
「私の場合はどうなんだろう、、、」
それが知りたくて知りたくて仕方がなくなって、
ついに個人セッションへ申し込みをしたのでした。
この人なら、何か解決の糸口を見つけてくれるかもしれない。
そんな期待を胸に、私は会場へ向かいました。
初めて出会った師匠は、動画で見る師匠そのまんまで(当たり前だけど 笑)、落ち着いた雰囲気で私の話を聞き、事前のヒアリングシートに目を通して下さいました。
今までのモラハラのこと、子供のチック症のこと、私の体調不良のこと、私の生い立ちのこと。
そして、私はこれからどうすれば夫と上手くやっていけるか、ずっと悩んでいること。
すべて静かに聞いて下さった後、師匠はたった一言、私にこう告げました。
「今すぐ離れた方がいいです。」
え?!
離れる?!
今すぐ?!!!
いや、私、どうやったら夫と上手くやっていけるか相談しに来たんですけど、、、。
とはもちろん言えず(笑)
師匠はそれから丁寧に丁寧にその理由を説明して下さいました。
離れた方がいいと言った最大の理由は、私の体調(自律神経失調症からくるめまい)と、子供のチック症でした。
離れるかどうか判断するポイントは、体調に出ているかどうかです。
そう教えて下さいました。
特に子供のチック症(咳払い)は、言いたいことが言えなくて我慢しているのが喉でつっかえて咳払いとして出ているんだ、と。
お母さんは「まだ咳払いくらいだから。」って思ってるかもしれないですが、お子さんの心はもうとっくに限界を超えています。と。
私は頭を殴られたような衝撃を受けました。
どうしよう、、。そんなに我慢させてたなんて。
それから師匠は私の母の話から、私の中に根付いたあるパターンを教えて下さいました。
それは、「我慢して自分を犠牲にすることで家族を守る」というパターン。
私の母は、まさにそんな人でした。
お金にも、女にも、お酒にもだらしなかった父を、ずっと我慢して支えてきた母。
やりたいことなんて出来ないのが当たり前で、すべて子供のために我慢して犠牲してきてくれた。
それが母の、愛し方だった。
だから私も母と同じくらい、いや、それ以上にいっぱい我慢して、犠牲して、子供を守らなければいけない。我慢と犠牲で家族を支えなければ。
その思い込みが、普通なら考えられないくらいの我慢と犠牲を自分に強いて、モラハラに耐えてきた理由だったのです。
そして子供も、お母さんのために言いたいことを我慢して、同じパターンを受け継ごうとしている。と。
信じたくないけど、納得せざるを得ないお話でした。
そして最後に師匠は私にこう言いました。
「このセッションが終わったら、そのままこの足で実家に帰ってください。そして、お母さんに今までのことを全て話して下さい。」と。
「自分の心と向き合い癒していくのは、まず夫から離れて身心の安全が確保されてからの話です。」と。
誰にも相談してこなかった私は、母に全てを話すなんてものすごく勇気がいることでした。
だけど今思えば、ここまでしないと私の人生はこのセッションをただ受けただけでは大きく変わらなかったかもしれない。
というか、この時完全に元夫と癒着状態にあった私は、行動から大きく変えないと、すぐにまた戻ってしまっていたかもしれません。
でも、この最後の「実家へ帰るミッション」が、本当に私を元夫から離れるということに現実味を持たせてくれる行動となりました。
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